・椿は、日本が原産(藪椿、学名: Camellia japonica)で、分布は、本州、四国、九州、南西諸島から、それに国外では朝鮮半島南部と台湾から知られる。

・本州中北部にはごく近縁のユキツバキがあるが、ツバキは海岸沿いに青森県まで分布し、ユキツバキはより内陸標高の高い位置にあって住み分ける。

・ユキツバキは、雪の多く降る地帯に分布し、樹高のやや低い。また、ヤブツバキとユキツバキの分布の境界線上の中間地帯にはユキバタツバキという
 ヤブツバキとユキツバキの特徴を併せ持った中間的な存在のツバキが存在し、両者の雑種だと言われています。

・ヤブツバキは、は東北以西の暖地に生育する常緑の小高木です。寒椿は、サザンカと椿の交雑種です。

・椿は古くから日本人に愛されてきた花のひとつです。江戸時代から品種改良がなされ、日本産品は現在2,200種以上を数えます。また、18世紀に欧米に渡ると
「西洋椿」と呼ばれる、豪華で華やかな花をつける品種が多く作られました。

・日本内外で近縁のユキツバキから作り出された数々の園芸品種、ワビスケ、中国・ベトナム産の原種や園芸品種などを総称的に「椿」と呼ぶが、同じツバキ属
であってもサザンカを椿と呼ぶことはあまりない。

・下の写真は、西王母という椿です。最初見た時、こんなきれいな花びらがあるのかとしばらくながめていたほど感動しました。

・一重の筒咲きで中輪、見事なピンク色です。幕末のころに金沢で誕生したとされる。西王母とは中国の神話に登場する女神(仙女)で、3000年に一度 実を結ぶ
というモモの木、不老不死の霊薬とされるモモの木の所有者である。このモモの色から名前が由来していると思います。すっかり、椿のフアンになりました。

<西王母(椿)>